入院準備中から、手術までの心構えについて

普通の生活をしていたのに突然、貴方は病気です。詳しく調べて治療が必要と判断しました。又は検査をします。と言
われたらビックリしますよね。自分の時も、そうでした。動揺している方に、どうすれば良いか書いてみようと思います、
経験の範囲であり、個々の病状や病院違いが有りますので、参考にしてください。


1)冷静になり、落ち着くことです。
  確かに、告知をされて治療をしなくてはならないことは確かです。そして冷静になる為に。
  今すべきことは 慌てないこと。今までの、経緯をきちんと、纏めてみましょう。入院時に必要になる項目です。
  検査を受けた場所、日時。
  (例) 日時 ○○クリニック 人間ドックにて
      検査内容 (CT、エコー、血液検査)
      自覚症状(有る場合は具体的に) 二週間に一回程度血尿あり
      持病の有無(高血圧、糖尿病)
      普段飲んでいる薬
      遺伝的な病気(父方 糖尿病、脳梗塞 有り 母方 なし)
      喫煙期間、飲酒の程度(たばこ 一日20本10年間、お酒 ビ−ル 大瓶一本毎日)
      過去5年程度で、長期的な治療をしたことがあるか。手術を伴う病気や、けがはなかったか。
      普段の、生活態度(平均睡眠時間、食生活 アレルギーは有るか、食べ物の好き嫌い)
      宗教等(輸血等の問題が有る場合)
      連絡先(自宅、実家)
 上記内容は良く入院した時に、看護師より問診、アンケート記入を求められます。

2)現状の病状を理解してますか。
  告知を受けたとき、今の病状はどうなっているか、詳しく聞きましたか。
  意外と、告知をされて驚くばかりで、頭が真っ白、自分の体は、どうなっているのか理解してない方が多いのです。
  医師からの説明を紙に書いてみましょう。
  @検査項目 ○月○○日 CT検査 骨シンチ
  A告知内容 例 右腎臓に、4CMの腫瘍がある。転移は有るか無いか。
  B治療方法 外科手術 化学療法 免疫治療 他
  C入院日 手術日
  D退院予定日
  E治療に対する疑問点 セカンドオピニオン制度を利用することも、検討する。
  F質問事項 この病院では、一年間で同じ病名で手術や治療は何件あるか。専門的スタッフが居るか。
  G家族は、どの程度病気について理解しているか。

3)入院案内は、必ず読みましょう。
  @入院には、手続きが必要です。受付は何処であるか。何時に病院へ行けばよいか。
  A入院に必要な備品を確認しましょう。病院内の売店で入手した方が楽な物もあります。
  B備品の購入で、自分で判断できない物は、当日看護師に確認してから、売店で買えば間に合います。
  C貴重品 保険証、印鑑など ベットを離れるときに、持ち歩ける手提げなど有ると便利。盗難防止の為にも。
    大金を持つ必要は有りません。売店で使う程度の金銭。TV用のプリペイドカード。
    必需品 TV用イヤホン ノート又はメモ帳 100円ショップで間に合うものが多いです。
  
4)仕事(家事)関係
  @会社へ、休暇届け。社会人で有る以上、病名、入院期間と退院予定について説明はしなければなりません。
    会社へ、どの程度、病状について話すかはご自分で判断してください。必要で有れば、会社より病院へ
    病状確認の為に、医師との面談を求められることがあります。その時は、医師に都合を確認しましょう。
    会社より、直接医師に電話等で確認しても職務上守秘義務がある為、答えてはくれません。
    患者さんと同席が原則です。 
    家事について、家族の協力が必要です。家庭内でよく相談してください。
   毎月の支払い、町内会の寄り合い。ご近所の方へ、お願い等。その他、通帳やへそくり?の隠し場所。

5)生命保険金請求について
  最近は、一日入院でも支払われる保険が増えています。入院前に、保険会社へ保険金請求書の要求を
   しましょう。退院3日前には、医師に渡しておきましょう。文章作成費用も馬鹿にならないので金額も確認
   しておきましょう

  

※セカンドオピニオン制度
一つの病院や医師の説明だけでなく、別の病院へ出向き専門医の意見も参考にすること。
より、冷静に自分の病状を聞くことが出来ます。後になって不安が出たとき、疑問が有る時に利用してみてはいかがで
しょうか、違う治療法を希望している。その治療は可能か。

セカンドオピニオン制度を求めるなら、主治医の先生から紹介状を貰うことから始めます。
近年始まった制度として、余り浸透してない点もあり患者側の気持ちとして医師を信頼してないと思われるじゃないかと
心配ですよね。
セカンドオピニオン制度には、より専門的に医療をしているところで意見を聞き、納得して治療に当たることを目的にし
ています。現在の医療現場は、より分業制が進んでいます。その為、大学病院なども専門医療制を取り病名ごとに担
当医を決めているところが多くなりつつあります。
従来専門外の医師が、患者を診る場合は専門医の意見を聞いたり、医学書や学会発表資料などを参考に治療に当
たっていたことを、患者自ら専門医を訪ね説明を受けて治療を行うことが出来る制度に変りつつあると思います。そし
て、治療方法は一つ限られるわけではなく、いろいろな治療法を自ら決めることが出来る制度でも有ると思います。
心配は、医師の気分を害するのではと心配をする方が多いのですが、医師も治療方法について、患者さんが納得した
治療法は何で有るか知らなければならない義務がありますし、他の医師の助言を聞くことは大変に重要なことですから
気にされなくても良いと思います。だだし、主治医に断りも無く別病院へ行くことはお勧めしません。セカンドオピニオン
制度のルールとして紹介状と今まで行ってきた検査結果(資料)を貰って行くことは守らなければなりません。これは、
無駄に同じ検査をしない為にあります。先方の医師より患者さんに説明した内容と治療法(病状)について返事を担当
医へお手紙で返信されます。主治医も、数多く専門的に治療している医師診断は大変に参考なりますから、それを参
考に病状説明と治療方法を患者さんに説明されると思います。

セカンドオピニオンについて
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