治療経過2年目
05年4月21日更新

骨転移の検査結果は骨が再生している。良い方向に向かっていたのですが、CT検査で肺に影が出ていることが
検査で見つかりました。再発の可能性が高いそうです。昨年11月のPET検査では特に異常無しでしたが、CTを見る
限り何かありそうです。
                      
   04年7月撮影                   05年4月撮影

確かに04年7月の映像には、小さい点が見られますが、今回は14mmの大きさに大きくなってるようです。
とにかく、影が何なのか確定しなくてはならなくなりました。したがって検査をして治療方針の選択になります。
連日、病院へ通院か検査入院することになりそうです。

04月22日追加
早速CT映像を持って、放射線科、呼吸器内科へ受診してきました。
放射線科で相談し、腫瘍の正体をはっきりさせたい。そのために、細胞を取って調べましょうとなった。
気管支鏡による検査又は、経皮針生検の2通りがあります。

各担当医師と相談

呼吸器内科(気管支鏡)の担当医師から、CT画像から肺胞の一番外側にあり気管支鏡が、そこまで届かないので
不可です。
ならばと、経皮針生検(放射線科)の担当医師と相談。心臓に腫瘍が近く針を挿すのは危険です。リスクが大きくて
検査は出来ません。
てっことは、正体がはっきりしない。このまま、経過観測するのはもっとも避けなければならない。
一気に、手術して結果確認する方針へ。
今通院している病院では外科手術か胸腔鏡下手術、免疫治療(インターフェロンα、インターロイキン2)、放射線治療
の選択。
放射線治療は、心臓に近くて慎重に行う必要があり余りお勧めしない。
そうなると、外科手術、免疫治療になるのか。後は以前から、考えていたラジオ波焼灼療法による治療。でも、ラジオ波
焼灼療法は今の病院では行えない。紹介状を貰ってセカンドオピニオンをかねて隣県のラジオ波焼灼療法をしている
病院へ来週相談に行くことにします。心臓が近いから無理と言われる可能性も高そうだけど。
転移するだけで、辛いのによりによって、心臓の近くに転移するとは。
免疫治療は、前回しているときに骨転移してるから期待できないし。

決意!! 3回目の再発も乗り切ってやる。

放射線の医師から、こんなに、早く検査や、治療法を考えて行動する人はいないですよ。
普通なら、見つかってから一週間又は二週間考えさせてと言って止まるのに。
本当に、冷静で感心してますとのお褒めの言葉を頂きました。そんなことはないけれど、もしもの時にどうするか考えて
いたのは確かですが、現実にならなくても良いのにね。
おかげさまで、本日、紹介状とレントゲンのコピーは貰ってきました。さて、来週からセカンドオピニオンに行って来ま
す。

4月27日  セカンドオピニオン(ラジオ波焼灼療法)
事前に、現在の病状とセカンドオピニオンで病院へ訪問したいと、メールにて連絡をいれ治療は何科へ訪問し担当医
師を確認しました。
病院より、その科の教授から連絡が有り担当医の外来診察日は水曜日で予約してきて下さいとの連絡がありました。
早速、外来予約をしてCTの写真と紹介状を持参しました。
ラジオ波焼灼療法の治療について、説明を受けました。
結論から、心臓に近い転移性肺腫瘍は数件治療をしている。問題なく治療は可能。
治療期間は、日帰り手術も可能だが、気胸(肺から空気が漏れる)が起きる可能性も有るので2〜3日程度の入院を
勧められる。腎癌からの肺転移の患者さんも、何名か治療をしたことはある。
では、実際に治療は何時出来るかについては、6月初めになる。5月は治療を希望する患者さんでこれ以上受け入れ
はできない。したがって外科手術と、どちらが早く治療を行えるか確認して、再訪問することにしました。

5月2日 呼吸器外科へ
呼吸器外科の医師へ手術方法の確認。

全身麻酔による胸腔鏡下肺手術法で行うことは可能。カメラにて行うので心臓に近くても問題はない。切除範囲は3*3
cmで手術後に特に、肺機能に障害は残らない。もちろん、手術に際して、問題が発生した場合は、開胸手術をするこ
ともあり。手術は、予約の関係で5月25日以降、入院は最短で7〜10日間。
手術後の後遺症は全身麻酔よる副作用(後遺症)その他は特に予想なし。
最終的に、手術日は10日程呼吸器外科でするほうが早いが、回復には日数を要する。呼吸器外科の医師からも現在
の、病状からラジオ波焼灼療法と結果は違いはなさそうであり、回復を考えて手術を選択してくださいとの説明を受け
てきました。
もちろん、ラジオ波焼灼療法にも問題はある。それは、細胞を焼き消してしまうので、細胞から確定診断が出来ない点
です。その点、外科手術なら、周辺に転移がないか確認を含めて細胞より確定診断が出来る。

今回は、入院期間と社会復帰を考えてラジオ波焼灼療法で治療する方針にします。
5月9日に、入院予約の為 隣県の病院へ申し込みに行くことにします。
約2週間で、治療方針が決まりました。入院に備えて、これから準備に入ります。

5月9日 ラジオ波焼灼療法

5月の連休は、家でのんびりしていました。外出も気分的に気が乗らなかったのもあります。
9日早速入院予約に行き、こちらからラジオ波焼灼療法で治療希望しました。
予約状況から治療日程は6月6日入院。7日血液検査、呼吸器機能検査、8日手術、6月9日退院に決まりました。
5月は、すでに予約の患者さんで受け入れ出来ないそうです。その他転移がないか入院前に追加検査として頭部MR
I、PET-CTの要求があり早速、PET-CT、頭部MRI検査の予約を済ませました。
治療費について
転移性肺癌には、ラジオ波焼灼療法は健康保険の適用外で自由診療になるそうです。全て自己負担ですが、病院とし
て、患者さんへ全額負担のお願いはしてないそうです。つまり、病院負担で治療が受けられることになりました。本日の
時点では、全額自己負担時の金額提示はしていただけませんでした。将来的に病院としては、患者さんへ負担をしても
らうことを予定しているそうです。医師からは、質問として自己負担で可能と思う金額は?
私は、素直に50万円までならと答えてました。
50万円の根拠は、なんとなく。入院期間や体に負担が掛からないことを考慮して

今回は病院側の言葉に甘えて病院負担で治療させてもらうことになりますが臨床研究として、治療と経過を研究資料と
して利用することを了承してほしい。喜んでその条件をのむことにしました。病院としては年間1000万程度負担してい
て赤字になっているそうです。
5月中は、追加検査をして入院に備えます。他に転移はないか再確認。
なんとも治療を待つ一ヶ月は、長いですね。日々大きくなっていく腫瘍。おとなしくしているように願うばかりです。

5月29日 更新 踏んだりけったり(T_T)

夜、寝返りをしたときに、壁に右足の親指を強打してしまい爪がはがれてしまいました。
日曜日で救急病院(何時も行く大学病院の緊急外来)へ電話して処置をしてもらうことに。
医師は見て、これは取るしかないね。見る限り取れかかっているので覚悟はしていたのですが、ピンセットで
一気に取られました。痛いです。手術前で感染して炎症反応(CRP)高くなったら、手術出来なくなるので、抗生剤を出
しておきます。カルテを見るなり大変な病気されてますね。頑張ってってくださいね。明日も、消毒に来てください。当
分、消毒が必要みたいです。
明日は、放射線科で、追加試験の結果確認です。当分、革靴は履けそうにない。

5月30日 更新 検査結果

放射線科へ通院してきました。頭部MRI、PET−CTの結果確認です。
肺の転移は、PET-CTでも可能性有りの結果でした。思ったよりもFDGの集積は高くなかったようです。CTと組み合わ
せると確かにはっきりします。頭部は、特に転移は認められない。ふ〜安心した。でも、最近物忘れが激しくなった気が
する。年? まだ、若いよな〜 使わないから!!
次回の予約をして、来週から入院に備えます。帰りに、外科によって傷の消毒をして金曜日に、傷口が良くなっている
か確認することになりました。消毒に、通うことになると思っていたのに5日程度は、ウレタンパットを貼った状態で良い
そうです。金曜日に、もう一度消毒に行って治るのを待ちます。
帰りに、100円ショップで、入院用品を間に合うものは買い込んできました。4日間なので、買い忘れは病院の売店で
済ませる予定。

6月6日 入院
朝、9時30分 入院手続き これで、都合三回目の治療です。慣れてきました?
アンケートを記入して、病棟内の説明。担当医が来て早速
11時30分より、家族とインフォードコンセント
説明内容 
CT、PET、MRIより左肺に14mmの転移性腫瘍と思われる
生体検査で、事前に検査も考えられるが経過より生体検査よりは処置しても変わらない。
ラジオ波焼灼療法(radiofrequency ablation ; RFA) 手術内容 原理の説明。
術後の合併症 気胸の確立30%
気胸がおきた場合は、治療の為入院が伸びること。
心臓近くの為、注意が必要であるが同様な手術経験があり特に問題はなし
もし、心臓に刺さることが有れば、血液を抜く処置が必要。危険も伴う
針を刺す近くに、静脈があり傷つけないように注意。傷つけた場合は、肺と肋骨の間に血が溜まる可能性があり
管を入れて吸いだす。
針は、2タイプあり焼ける範囲は、30*40と20*30mmで今回は20*30mmの針で処置が可能。
焼く時間は、5〜10分 大きさから一回の治療で完治が可能と判断。
手術後、感染予防の抗生剤を点滴又は、薬にて服用。
明日、呼吸器検査と静脈からの血液採取の予定。静脈血は、股の付け根から採取するものです。
6月7日
朝一番の採決、
朝食 ご飯と、煮物。普段の食事は食べ過ぎ!再認識。
10時30分より 心電図、肺機能。
肺機能検査、肺活量4.4リットル。
午後、看護師さんより、手術の流れについて紙を見ながら説明。これは、患者にとってありがたい。
疑問があれば、ここで再度質問できますしね。
シャワーを浴びて、就寝。

6月8日 手術当日
朝、絶食、8時30分より飲料不可。
朝8時30分点滴のルート確保に医師が来て針をさして点滴完了。では、手術室で。
私は二番目だそうです。10時30分より手術予定でしたが後れているようです。
11時に肩に注射と同時に座薬をして、車椅子でCT検査室に移動。
まずは、体に電極版を2枚貼ります。そしてCTにて腫瘍の場所と大きさを再確認。
大きさ、やはり14mmで一ヶ月前手と変化なし。
針を刺す場所を消毒し、局部麻酔。痛み止めを点滴から入れられてCT画像を見ながら、医師が針を刺して行きます。
特に、痛みは感じません。慎重に針が奥まで刺さっていくのが見えます。自分でも確認。見えます。20cmは、刺さって
いる?ゆっくり呼吸していてくださいね。もうすぐですから。そんな余裕はありません。自分で針が刺さっていくのが見え
る。これはまさに必殺仕事人だ!!
医師から、今腫瘍の中心に針が刺さりました。これから、熱をかけます。痛いですが我慢してください。
焼けどと同じで?肺から激痛、肩と背中にも。痛い!!思わず叫ぶ。今、50度に達しました。絶える。ひたすら絶える。
痛いです。医師から、最初の痛みが一番痛いです。以後はこれほど痛みを感じなくなりますから、我慢してね。
これを繰り返し10回、回数を重ねると痛みは、確かに緩やかに。
最後になりますね。最後は初回と同じ位の激痛があり、針が抜かれました。
楽にしていてください。針を抜いて止血し最後に、CTを取って終わりになります。
CTの映像見る限り、気胸はおきていません。良かったね。安心してね。
ここまで、CT室に入ってから40分位でしょうか。車椅子で病室に戻りベット安静。一時間おきに血中酸素を測っていき
ます。病室には、12時頃に帰ってきました。一箇所の治療だったので短い時間で終わったようです。
初めての、体温は、35.4度低い?2時間後36.8度3時間後37.8度微熱。4時間後36.8度
肩に痛みが残っていますが気分が悪くなることなし。氷で肩を冷やして様子をみます。
午後3時よりベット上で肺のレントゲンを撮影。
16時医師が来て気胸はおきてないです。これなら、明日退院は、可能でしょう。まれに、遅れて翌日に気胸を起こす人
も居ますから明日も確認しましょう。とりあえず合併症の30%に入らなかった。
ついでに、手術中のCT写真で腫瘍変化を見せてもらいまた。
医師に痛みについて、質問してみました。
医師から、場所によって違う。深層部は比較的痛みが強く出るみたいです。
最後に痛みが強くなるのは、針を50度にして細胞を完全に死なせてから抜く。針に細胞が付いていると、ばらまきなが
ら抜くことになるので完全に死傷させてから抜くため。
CT映像から、影が初めの大きさより大きくぼんやりに変わっています。よく焼けている証拠です。経験的に、問題なと
思います。一ヵ月後に、CTにて確認して経過観察。一年間は、続きます。
病室に戻ってから、普通に喋れますし痛みも殆どありません。食事も可能です。過去の、外科手術の経験から考えると
本当に画期的な手術です。
6月9日退院
朝、採血。トイレまで歩行許可。退院判断を朝、担当医の先生が出張予定があり不在で別の医師にお願いしていくこと
になっていましたが、朝病院に立ち寄って頂き出発時間を遅らせて確認して下さいました。
こうした、心使いは患者として嬉しい気持ちになりました。
9時より、肺のレントゲン。9時30分気胸なし。退院可能の判断。問題ないですね。今なら間に合うので、出張へ行きま
すから。と言い残されて走っていかれました。過疎地病院へ、応援診察だそうです。片道3時間 医師も大変ですね。
お昼と会計を済ませて午後2時に退院しました。
多少、仕事の関係もあり強行日程でお願いしました。通常は、二日目は、院内歩行許可。
手術後7〜10日後に、CT撮影で腫瘍の焼け具合を確認して退院が基本だそうです。
次回診察時に、治療中のCT映像提供をお願い。HPで公開していることを話して了承を頂きました。
ラジオ波焼灼療法は、肺癌、転移性肺癌には厚生労働省より正式な治療法として認可されていません。
癌治療に認可されているのは、肝がん治療については一部認可が下り保険が利用できます。
したがって肺は治験扱いで自由診療です。自由診療は全額自己負担になります。
今回受けました国立M大学病院では02年より累計約100名の肺癌、転移性肺癌治療をしているそうです。今
後の治療効果を提供し資料として活用することに同意して治療したことをご報告します。同意しなくても、同様な
治療も行っているそうです。全額自己負担が原則ですが、病院側好意で治療費3割での請求となりました。
治療原理は、別の最新治療のページに記載


7月11日 更新

ラジオ波焼灼療法にて手術してから一ヶ月が経ちました。変化の具合を確認する為に7月4日に造影CTを撮りました。
久しぶりに、造影剤が体に入ったら、気分が悪くなりました。こんなこと余り無かったのに。
CT写真を貰うと同時に、11日病院へ行き診察を受けてしました。
結果はともかく、医師から大静脈リンパ節に8mmの影がある。はっきりしないが、経過を見ましょうとのことです。
おいおい、また、ですか。この大きさでは、PETでも判断できないだろうし。
爆弾がまた増えた? 明日、セカンドオピニオンの医師に相談してきます。ハァ〜

7月12日 更新
ラジオ波焼灼療法で治療した病院へ造影CTの写真を持って診断を仰ぎました。
結果は、良好のようです。手術直後より腫瘍も小さくなっている。過去の同様の患者さんと同じ症状であり問題なし。
これから、9ヶ月間は経過を見ます。次回は9月のPET-CTと造影CTの検査になります。
後、昨日の上大静脈の近くに8mmの影についても、質問してみましが医師の見る限り無いですけど。8mmでは、確
定もできないし、治療もできないから...9月の造影CTまで気にしなくても良いでしょう。
そんな訳で、考えても仕方ないので、今後、はっきりすれば即治療する。何時ものことになりました。
血液検査、肝機能が悪いね。脂肪肝ですよ。運動してます? 
反省をこめて、汗をかきにジム行くことにします。

7月14日 更新
連日病院通いで、ちょいとお疲れモードです。もちろん、仕事の途中に行ってます。理解してもらえる会社で良かった。
本日は、泌尿器科へ通院。最近は、放射線科の医師が主治医になっているので事後報告です。
ラジオ波で肺転移を治療してきた話、前回の血液検査の確認。大静脈リンパ節転移の可能性について。血液検査の
腫瘍マーカ(ICTP)値、骨転移良好ですね。痛みはありますか。無いです。
肺治療は、結果よければ良いでしょう。放射線科の診断は確かにリンパ節転移の可能性有りと書かれているね。リン
パ節転移はこの大きさからはっきりしないし、良性や何らかの別の可能性でも写るので9月まで様子を見るしかない
ね。
9月画像診断待ちなら、結果をみましょう。それでは、次回10月に来てください。
簡単に終わりました。最後、治験について質問してきました。腎臓癌向け※抗癌剤が第三相治験中ものがあるようです
か何かご存知ですか。医師から、聴いたことはないな。調べておきましょう。余り話題になってないのかな?
スポーツジムについて、車で15分の所に、スポーツジムが出来た!!早速、見学に行ったら、本日お休み。
明日、出直します。通うの本気でしょ?何日続くか心配!!

※自分で調べたら
バイエル社とオニキス社は、ソラフェニブを進行性腎細胞癌の適応で米国食品医薬品局(FDA)に新薬承認申請
新薬承認審査が順調に進み、FDAの承認を受けられれば、2006年の前半にもソラフェニブを発売したいと考えていま
す。と言うことだそうです。米国で申請なので日本では、まだ先になるようです。

7月29日こっそり更新
ジム通ってますよ。7月18日より週3回程度のペースで通ってます。本日5回終了。筋肉痛少々 (;一_一) 
結局、民間の施設ではなく市の施設を利用してます。一回利用200円。安い!!さて、一ヵ月後体脂肪に変化が有る
のだろうか。結果は書きませんので宜しく。


次回の予定
9月5日 造影CTを予定。
9月6日 PET-CT
9月12日 放射線科通院
9月13日 M大学病院放射線科通院
10月6日 泌尿器科通院

闘病生活、3年目 なんだかな〜続きます。
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