骨転移の治療について

私が入院中にお医者さんからお聞きした内容と、同じ病気の方より集めた情報です。もちろん、専門家ではあり
ませんので、間違っていることもあるかも知れません。不安や疑問は、お医者さんにお尋ねください。


腎臓癌から、骨転移する事が多いことが知られています。
私も、全身6箇所の骨に転移しました。骨転移で辛いのは、痛みです。


 内くるぶしに転移した骨腫瘍

骨転移の多くは血液系癌に多く発生することです。
腎臓癌、肺癌、乳癌、肝臓癌、前立腺癌は、特に骨転移が多い癌となっています。
骨転移には、二つのタイプがあります。溶解性骨転移と造骨性骨転移です。
溶解性骨転移は、字のごとく骨が溶けていく病変になります。
腎臓癌、肺癌、乳癌、肝臓癌は、溶解性骨転移の代表となっています。前立腺癌は造骨性骨転移が多いそうです。
骨の形成は数年かかって新陳代謝をしています。
その為、腎臓癌発症から数年後に骨転移になる事があり注意が必要です。症状は、痛を訴えるケースが大半で
最悪、骨折してから気付くことがあり、腎臓癌は10年の付き合いと言われるゆえんです。
検査を定期的に、行う必要があります。検査としては、骨シンチとCT、PETによる検査が代表的です。
検査の内容は、検査方法の選択をご覧下さい。
骨転移は脊髄、腸骨、股関節から大腿骨に多く発生し、ごく稀ですが、頭蓋骨、胸骨、肋骨などもなる事があります。
逆に、膝から下、肩から指先は少ないとされています。一般的な内容ですが、絶対は無いので。
私は、左くるぶしに転移疑いで治療しました。全身何処にできてもおかしくないのて違和感や痛みが出たら
早めの検査をお勧めします。

痛みのコントロールと治療法について
骨転移で、辛いのは痛みです。痛みは、夜襲ってくる。
私自身、夜間痛が強くでる傾向が多く有りました。精神的によることが多いと医師から言われました。
昼間の生活は、いろいろなストレスや雑音など痛み意外にも神経を刺激する材料が多い。夜になると、
それらの、神経を刺激する事が少なくなって痛みに神経が集中して更に、痛みを強く感じるようになる。
ですから、寝れない。体力が落ちる。精神的に...辛いとなるそうです。
夜の痛みを和らげる事が大切になります。
痛みのコントロールには、お薬に頼ることになります。
名前を聞いたことが有ると思いますが、非ステロイド抗炎症薬(NSAID)ボルタレン、ロキソニンなどが
代表的な痛み止めです。まずは、このお薬から。
これらの、非ステロイド抗炎症薬で痛みが取れないとき弱オピオイド(コデイン)強オピオイド(モルヒネ系)と
なって行きます。オピオンドの副作用は、便秘、吐き気。その他の副作用は心配ありません。
それでも、辛いときはモルヒネ量を増やす、ステロイド剤の併用となります。
日本は、医師のモルヒネアレルギーが有るみたいで処方はかなり進んだ痛みに限られる気がしますが、
痛みを感じたら、早く痛みを取る処置をすることです。我慢が一番駄目です。
痛みの相談専門医は、ペインクリニックとなります。
治療法について
外科手術と、放射線治療、薬による治療。
外科治療
外科手術は、悪いところを取るので確かに確実的な治療ですが骨を削る、取るなどすれば
障害が残る可能性がでます。障害を少なくするのに骨セメント、セラミック、メッシュなどを用いた
手術が行われます。その後、放射線治療の併用も行われることがあります。
この分野は、整形外科で相談となります。また、ラジオ波による治療も治験が行われています。
放射線治療
痛みを取るなら、放射線治療。治療期間が長くなりますが痛みについて放射線治療は有効です。
骨転移は、まず放射線治療で。実績として、骨転移治療には有効性が高く多くの患者さんは
この治療で痛みが取れると実感します。私も、4箇所の転移は全て放射線治療です。
骨自体を、壊していくので骨折する可能性が高く行動は慎重にする必要があります。治療の問題点として
一回限りの治療になります。放射線を一度当てた腫瘍に再度放射線治療は出来ません。後日、外科手術をする
事は、リスクが高く出来ないと断られることがあります。放射線治療は、通院での治療も可能です。
お薬
ビスホスホネート製剤(ゾメタ)による治療が認可されました。溶解してくい骨を止める働きがある薬です。
破骨細胞の働きを弱めるように作用し副作用も少ないとの報告があり同時に、何箇所の転移が有るときは
有効と思われます。飲み薬では、吸収が少なく効果が認められません。したがって点滴投与になります。
副作用は、急性腎不全、うっ血性心不全(浮腫、呼吸困難、肺水腫)、発熱、嘔吐
長期使用で 歯、あご関節の痛み、破壊と言った副作用が報告されています。
骨転移にはインターフェロン、インターロイキン2等、免疫治療の有効性は低く効果は無いそうです。

泌尿器科、放射線科、整形外科三箇所を受診しどの治療を選択するか検討してみてください。
それぞれ。メリットとデメリットがあり、併用した治療も出来ます。


内容について、ご指摘があればお知らせ下さい。


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