ラジオ波焼灼療法(転移性肺癌治療)
(RFA:radiofrequency ablation)
転移性肺癌治療
専門家ではありませんので、間違っていることもあるかも知れません。不安や疑問は、お医者さんにお尋ねくだ
さい。

転移性肺癌治療の為、自分自身が最新治療をしてきました。
この治療は、国内では肝癌については、保険適用を受けていますが、それ以外の癌治療には正式な認可を受けてい
ない治療法になり、現在治験として行っているか、又は自由診療として行われています。今回、治験に参加することを
承諾し治療にあたりました。自由診療ですが、病院側より自己負担率三割との条件にて治療費を負担しています。
費用については、病院により個別に決めています。費用については、実施している病院へお問い合わせ下さい。
※現在、治験は終了し先端医療にしていされました。
治療原理
CT画像を見ながら直接針で腫瘍の中心に刺してラジオ波(約500kHz)を通電し、発生する熱(約50度)で腫瘍を壊死
させる治療法です。
腫瘍の大きさにもよりますが、最大30*40mmまでを一度に壊死させることが可能。大きい腫瘍でも複数回にわけて
壊死させることが可能。尚且つ焼き残しでの再発も少ない。何度でも、治療が可能で再発しても追加治療が可能。
針の太さも、約1.5mmと細く局部麻酔で治療が行うことができ、大きな傷が残らないこと、回復までの期間が早いと
いった特徴がある。

   原理図       @転移性肺癌      A手術中       B治療直後      C一ヵ月経過後
                  
  


CT写真の提供を病院へ依頼しており追加にて掲載しました。
@転移性肺癌大きさ14mm
A腫瘍の中心に針が刺さっているところ。
B治療直後は、腫瘍が大きくなっていますが腫瘍周辺も熱により壊死している。
C一ヶ月経過後造影CT写真。手術直後より、腫瘍が小さくなっています。概ね良好のようです。
  掲載してませんが造影CTの画像は、もっと小さく写ってます。
次回は、PET−CT

手術方法
局部麻酔をし、体にアースとなる銅版を貼り付ける。そしてCTで確認しながら腫瘍の中心部へ電極となる針を挿す。ラ
ジオ波(約500kHz)を針先より発し温度を50度まで繰り返し上げ壊死させる。一箇所の治療はだいたい10分程度で
終わる。CT映像で十分壊死されていることを確認すれば治療は終わり。
手術後は、ベット安静でよく食事はその日より可能。体調により、短期間で退院することが可能。
欠点としては、細胞を壊死させてしまい摘出しないことから生体検査をしない為、確定診断が曖昧になる。
10年後20年後の、追跡調査データについて現在無いので長期的に体にあたえる影響は未知数。

合併症について
合併症も軽微なものが多いとされており、安全性に関しても問題ないといえる。
肺腫瘍に関しては、気胸があり約30%で発生するが通常外科手術と比べても同等の結果。どの病院でも気胸につい
ての処置は通常行われているので、深刻な問題になることはないそうです。
血痰やせき、微熱などが有るが数日で改善するので特に心配はない。
現在、指摘されている問題点は、腫瘍を焼くと焼いた場所が泡状となり滲出液が血液中に気泡として流れ出し脳梗塞
を起こす可能性を指摘されている。今回治療した、病院では02年より肺癌、転移性肺癌を約100件以上しているが、
特に指摘される問題は起きていないそうです。
追加事項 06年6月
肺癌患者によるラジオ波治療について
肺癌治療として放射線治療をし後日、ラジオ波で治療すると、炎症反応が強く出る可能性が高まり
合併症を発症する可能性が数例報告されているようです。事前に、医師と相談をされ
慎重に治療をするか判断をしてください。

経過検査について
手術後、直ぐに気胸が起きてないか一般レントゲンの撮影
約一週間後にCT又は一般レントゲン撮影。壊死範囲の確認
一ヵ月後、CT撮影。壊死範囲の確認と、この頃には焼けた範囲が黒くぬけた影となりはっきり写る。
三ヵ月後、後三ヵ月間隔でPET−CTにて、再発の発生がないか確認
大凡、一年間続ける。

治療の可能性
肝臓はすでに、保険適用になっており大変良い結果を示している。
現在までに、治療が行われた臓器は、腎臓、肺、骨
今回行った病院での、治療結果(肺)
20mm以下の肺腫瘍については、約80〜90%以上完治し30mmを超える肺腫瘍については約30〜40%の確立で
再発している。一度に焼ける大きさの問題があり、複数回挿して治療が必要であり焼き残しが発生するのが原因。しか
し、再発しても何度でも治療が可能な利点がある。多発性肺癌も治療が可能。最大10箇所の治療実績あり。

手術の感想
過去の開腹手術と比べ、体にあたえる影響が少ないのは良かった。
腫瘍の大きさも14mmと小さいかったので、今回焼く範囲も20*30mmと小さい物を使った。
CT写真からも判る様に、心臓に近いが心臓を包む筋膜には、ラジオ波は通らない性質があり安全に治療が出来ると
の説明が有り安心して治療にあたれた。
手術中の痛みは、確かにあるが長時間におよぶものではなく、手術後、食事を含め殆ど制約もない。
なにより入院から7日から10日前後で退院できるのが良い。
早く、治療が保険適用になり普及することを望みます。
余り知られてないのに、骨腫瘍にも治療が出来るそうです。針先がドリルの刃になっていて、穴を開けて治療。
放射線治療で最大量の放射線を当てているので可能性として、良い話を聞いてきました。
医師から、この治療なら、またしたいですかの問いに、治療は今回で最後にしたいのでしたくありませんと答える。

自分自身良い結果が出ることを期待します。

専門家ではありませんので、間違っていることもあるかも知れません。不安や疑問は、お医者さんにお尋ねくだ
さい。




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