医師の言葉について
〜癌告知について〜

告知を受けた方の多くは、こんなに簡単に告知されるとは思ってなかった。
もう少し配慮があっても良いのに。そんな気持ちがあったのではないですか。
医師の言葉と、患者の気持ちの違いについて書きたいと思います。
もちろん、専門家ではありません、患者としての感想です。

ある告知マニアルより
1.患者本人に伝えることを原則とする。 
知ってますか、医師告知マニュアルの多くは家族より前に、患者本人に告知することが基本となっていること。
そして、告知する部屋は患者の感情を表現できること、プライバシーが確保されていることが望ましい。
医師として、正直に正確に説明することが大切であるが、一方的に患者へ説明をし、早々に、話を切り上げることは不
適切なことである。
2.家族への説明
患者より家族には先に知らせない。患者本人に告知を希望しない家族の考えは、患者が自殺をするかもしれないと思
うこと、しかし、癌患者の殆どか、告知をされて自殺する可能性は極めて低い。家族には患者本人に、告知することを
説得することが大切である。
この原則が、守られているか。私も、がん告知を受けた時、疑問を持ちました。このマニュアルとは違った説明を受け
たからでしょうか。
殆どが、自分の症状に疑問を持って検査をしたと思います。結果を聞くとき、異常なしの言葉を期待していたと思いま
す。私の場合は、簡単に告知されてしまいました。検査後、5分と経たないうちに出来物があります。癌の可能性が高
い。この病院では、手術はできないから別の病院を紹介します。
たった、これだけの言葉でした。
医師に対する不信感、こんなに、簡単な検査で告知されるのか。
癌の可能性が高い。癌なの?間違いなく癌なの? 曖昧な言葉。
この前提から、告知について考えてみます。
@告知されることは、何を意味しますか。
  これからの治療と、これからするべきことを考える為に必要。病気であることを自覚する。
A配慮は、どの程度必要ですか。
  医師は必要な事を、最小限少ない言葉で正確に話すこと。しかし、職業としているから、確信が持てないことは
  言えないことから、曖昧さが残る。実際に、治療や手術して検査結果が出るまでは100%ではない。
B家族は知っていて、本人が知らないでいる事は支障が出ませんか。
  家族より、本人に直接話す事は本人がしっかりとした決意を持つために。
  家族は、患者へことさら大げさに言ったり考えたりする。
  告知しないで癌治療は無理です。治療は、知っているから受けられる。
  本人が知らないでいることで手術後、定期的な検査が長期に行えますか。
C医師との、信頼関係にどのように影響しますか。
  医師の言葉は、職業として話しています。だから客観的で、希望的な言葉は話さない。
  また、専門用語で話すことが多くなり患者が理解できなくなり不安が増す原因となる。
  疑問があれば、専門用語でなく判り易く説明してもらう。
  冷静になれない時は、気持ちの整理をして、後日再度病状を確認すれば良い。

医師からの告知は、意外に簡単だったと思います。しかし、患者は質問する余裕もないくらい動揺している事も確かで
す。告知は、患者にしてみれば酷な言葉です。話が終わって動揺したことにより内容を覚えてないことも有ります。
冷静になるのに、時間が掛かるかもしれませんが再度病状を聞きなおしても良いのです。
私は、治療後、がん告知を受けて良かったと思っています。それは何を意味するのでしょうか。決して、癌に気持ちで負
けない為に告知があると思います。






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