がん告知から、まもなく二年が経うとしています。今振り返ってみると衝撃と不安、闘争心の繰り返しでした。 振り返って、心の変化をまとめて見ます。同じ悩みを持つ方に、 告知は、一人で受けましたか、家族も同席しましたか。私は、一人で受けました。衝撃!!今でも、忘れられない一言 でした。5cmの出来物があります。悪性の可能性が高い何らかの処置が必要でしょう。その日は、言葉の意味を受け 止めることはできなかった。自分の体に癌がある。両親に、手術をしなければならないこと、病名は癌と告げた夜、無 性に悲しみに包まれた自分を思い出します。手術の為、大学病院で詳しい検査から手術当日までたまらなく不安な 日々を思い出します。 医師より、無事手術は終わりました。順調なら20日程で退院の説明を受け社会復帰の気持ちが出てきたときに新しい 自分が生まれたと思います。病室で、病気に違いはがありますが話を聞たり話したり心を不安を言葉として出せたから 早く立ち直りができたと思います。一人で悩むより話すことはこんなにも救われるものか。何事も、前向きに考えること を教わりました。 告知を受けた時、不安は大きいものでしたが人は強くなるものだと思う。 がん告知から、自分らしく生きるために 癌という病になって、何が変ったのだろうか。腎臓を一つ、取りました。でも、心は同じ、いや、むしろ強くなった。何に、 強くなった。冷静に自分の状態を見ていられる。過去の経験から冷静でいられる。再発の経験もした。でも、初期に発 見し治療すれば、怖くない。もちろん、対処方法を前もって考えておく。 検査、検査の繰り返し。再発しなければ余暇を過ごす時間もあり普通の生活を送れる。 だったら、自分らしく生活をすればよい。趣味に、仕事に体がこれ以上無理といわない程度に。 頑張れる自分を創るために。 (ご自分で考えてみてください) @例 検査で問題なしの結果だったら( )しよう。 ご褒美に、奥さんには内緒で。旦那には、内緒で A例 来年も、スキ−(あの山に登る)。元気なら、翌年も。 B例 毎年同じ観光に行く。又は恒例行事をつくる。近くで温泉めぐり。ガイドブック片手に。制覇してみる。 再発したときに慌てないために。 @もし転移したら。 どのような治療を選択するか。化学療法、外科手術、最新医療。 最新治療は、自分のアンテナを高くすることが必要です。積極的に、情報を取りに行くことも必要。 自分でシュミレーションしておく。肺に転移したら。骨に転移したら。落ち着いて、治療にあたるために。 患者が患者を支える環境つくり HPを公開して、本当に皆様からご相談や励ましを頂きます。メ−ルを読みお返事を書かせて頂いてます。私のような 若輩者では、大したことは書けませんが、時には、たった三行を書くのに2時間以上かかる時もあります。自分も同じ 経験をしたとき、初めての内容を読んだとき少しでもお役に立てればと思い記憶をたどり、調べてお返事させていただ いています。こうした経験や調べたことは、本当に自分に役立っています。もちろん、お返事をさせていただいて後で、 後悔することもしばしばです。私一人では荷が重いときなどは、三川の森掲示板(リンク先を参照)をご紹介したり、人 は弱いもの。言葉で話すことはできないことや、顔を見ながら話せないことなど、医師に相談することをためらう時な ど。自分の経験が少しでも役立てば幸です。 もし、患者が悩まれているとき、家族やお友達が話を聞いてあげてください。応えはいりません。聞いてあげるだけで本 当に救われます。もしお近くに患者の会や講演会があるなら参加してみてください。理解してもらえるばかりか、対処法 を聞ける可能性があります。定期的に、参加することにより目標が生まれます。 何時しか悩みを話ししていた立場から、聞く側になっています。患者が患者を支える。こんな環境ができることを期待し ています。
|