癌との共存、死を考えるとき

癌との共存
現在の私は、再発があり放射線治療を行いました。外科手術も検討しましたが、前回の手術より3ヶ月も経たないうち
に、骨転移したことから、体力的、精神的に絶えがたく手術を先延ばしすることにしました。
結果は、癌の縮小にいたりましたが検査をすると完全消滅には至っていません。映画では有りませんが、体の中に癌
というエイリアンを宿しています。これから、再度、体を蝕むエイリアンとなるか一生卵のままじっとしているかまったくわ
かりません。一番の期待は綺麗さっぱり無くなってしまうことですが、今は共存をしています。癌は、個性が強いと言い
ますが、前回の腎臓とはまったく違った顔を見せています。これからの、治療はうまく共存していくことになると思いま
す。
大病院の治療は治療が終わればそれで終わりです。病院で一つの治療が終われば、その後は自己管理になるわけで
す。再発を防ぐ治療法は何も教えてはくれません。
病気になる、原因は人それぞれで、また同じ生活を続ければ繰り替えされると思いませんか。
再発をしないために、自分に良いと思うことは何でも良いと思います。漢方、健康食品、環境や職場の変更も。
東洋医学も取り入れて、心の癒しを持つことも必要でしょう。自分に効果が有ると思えることは体に何らかの結果を持
つと信じています。合言葉は心の治療から。

死を考える時
癌という病気になったとき、全てが真っ暗になりました。何故なら、不治の病である。
そして何より、癌=死と思う事に、他ならないでしょう。祖父もやはり、胃がんでこの世を去りました。近親者が、癌で死
んだ経験が強く心に刻まれているからでしょう。しかし、癌=死は間違っています。早期発見、早期治療で必ず治りま
す。
私は、死を思う時間を1分とすれば、元気になると思う時間を2分考える事にしています。人間は何時かは死を迎える。
死は誰にでも、平等に訪れる。せめて生きがいを持とう。
検査受けるため、ある病院の待合室で待っているときに、世間話をしていました。その検査は、癌患者専用の検査で、
私が待合室で待っているとき50歳くらいの女性から、声をかけられました。私を見るなり、こんなに若い人が、癌になる
とは信じられないと言うのです。
その女性の病歴を話して頂きましたが、大腸がんから、体中に転移。お医者さんより家族に長くはないだろうと宣告が
有ったそうです。
自分には、娘がいる。娘がお嫁に行って孫の顔を見るまでは死んでなるものか。治って幸せに娘と孫と一緒に生活をし
たい。手術3回、化学療法。退院後、自宅で漢方薬、健康食品、癌に効くと言うものを全て試したそうです。発病後5
年、現在は肺に1cm影が残るのみになったそうです。そして、念願の娘さんが結婚し、もうすぐ、孫の顔が見れる。嬉し
くてたまらないと。熱い思いを語っていただきました。
もし、私が同じ境遇で孫の顔を見て死ねたら幸せと思うでしょう。長く生きることだけが幸せではないと思えるようにな
り、今は死に対する恐怖心はなくなりました。


トップへ
トップへ
戻る
戻る



inserted by FC2 system